【小説】羊と鋼の森 感想

 

「高校卒の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく___。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。 解説・佐藤多佳子」(裏表紙より)

 


『羊と鋼の森』予告編

 

 

 

宮下奈都さん執筆の小説です。

2018年6月8日に山崎賢人くん主演で映画が公開され、話題になりましたね。

 

本屋さんで紹介PVが流れているのをみて、すぐにレジまで持っていきました!

もとから私は「のだめカンタービレ」や「ピアノの森」など(漫画ばかりですが笑)ピアノを題材にした作品が大好きなので...

 

~~感想~~

はい!ここからが私が読み終わっての感想です。

 

PVを見たときはプロのピアニスト・和音(上白石萌音さん)とその専属調律師・外村(山崎賢人くん)のお話かと思っていたのですが、違いました。

 

簡単にまとめると、専門学校を出て就職したて外村が、先輩たちと各家庭のピアノを調律してまわり、成長していくというストーリーでした。

PVでめちゃくちゃ存在感のある上白石萌音さん演じる和音は、外村のお客さんで高校生ですΣ(・ω・ノ)!

 

プロピアニストと凄腕調律師の話だという先入観があったので、読み始めはとても違和感がありました。(かってに思い込んだ私がわるいのですが…)

しかし読み進めていくと、才能がなくても努力と人柄の良さ、そして周りの先輩たちからの助言をもらい、少しずつ成長していく外村に対して、がんばれ!!と思いながら読み切ることができました。

 

外村の、調律を仕事としてこなすのではなく、お客さん一人ひとりにあった音を出そうと必死にもがく姿が描かれていて、私も人のために、人が喜んでくれることを必死にできるなにかを見つけたいと思いました。

 

とても読みやすくて、調律師という仕事をしれる素晴らしい作品に感じましたので、ぜひ、書店で見つけた際には手に取ってみてください。